伊達家の家督相続を支えた功績と、強大な権勢の確立
伊達晴宗を擁立して家中での実権を掌握
1501年誕生。伊達家三代(稙宗・晴宗・輝宗)に仕えた重臣。伊達稙宗の計画を阻止して伊達晴宗を家督相続に導いた立役者で、その功績によって多大な所領を得て、一族の牧野久仲を宿老に据えるなど家中最大勢力の権勢を誇った。
輝宗の代における孤立と、政治的対立の深まり 晴宗の隠居後に伊達輝宗が当主となると、あまりに強大化した中野一族の存在は新当主にとって脅威とみなされ、次第に家政の表舞台から遠ざけられていくことになった。
謀反の発覚と、ジェットコースターのような転落・最期
遠藤基信の密告により計画が露見し、小松城を追われる 家中での立場に危機感を抱いた中野宗時・牧野久仲親子らは新田義直らとともに謀反を計画するが、家臣であった遠藤基信の忠勤によって輝宗へと計画が露見。追討軍の攻撃を受けて居所の小松城を落とされ、没落の憂き目に遭う。
相馬・蘆名氏を頼るも、会津への逃避行中で無念の餓死 相馬氏を頼ったのち、伊達家への帰参を求めて拒絶され、最期は蘆名氏を頼って会津へ落ち延びる途中で極度の寒さと飢えに襲われ、流転の末に餓死したと伝わる。伊達家の頂点から最下層へと転落した悲劇的な晩年であった。
中野宗時から学ぶ教訓
一代で巨大な権力を築き上げた圧倒的な政治力と、世代交代の荒波 主君の家督相続を成功させて家中での莫大な利権と影響力を手に入れた優れた手腕と、次代当主の体制移行期にその強大さがかえって裏目に出て粛清の対象となった政治的リスク。
栄枯盛衰の激しさを物語る「権勢の頂点から餓死へのジェットコースター人生」 かつては家中誰もが恐れるほどの権勢を振るいながらも、権力闘争に敗れた瞬間にすべてを失い、雪中の逃避行の果てに路頭で命を落とすという戦国時代の過酷さと無常観。
