☁ 第7回京都旅記録(2026.5.28 日帰り)

京都

訪問スポット
卍 宝泉院
卍 勝林院
卍 三千院(天台宗門跡寺院)
卍 赤山禅院(延暦寺塔頭)
卍 詩仙堂
卍 圓光寺(南禅寺派)

​宝泉院

​勝林院の塔頭寺院。多彩な名庭と歴史的遺構で知られる。

​盤桓園(ばんかんえん) ―柱と柱を額縁に見立てて庭園を鑑賞する「額縁庭園」として有名。
鶴亀庭園 ―樹齢300年の沙羅双樹を有する池泉回遊式庭園。
宝楽園 ―枯山水庭園。​五葉松【京都市天然記念物】―樹齢約700年を誇る見事な巨木。
血天井 ―関ヶ原の戦いの前哨戦「伏見城の戦い」で、徳川家の忠臣・鳥居元忠らが討死した際の床板を天井に祀り供養したもの。

​勝林院

​平安時代に創建された大原の中心的寺院。三千院・来迎院とともに「魚山大原寺(ぎょざんだいげんじ)」と総称され、声明(しょうみょう:仏教音楽)の聖地として発展。

​証拠の阿弥陀 ―本堂御本尊の阿弥陀如来立像。1186年、法然上人が諸宗の学者と専修念仏の教義を論じた「大原問答」の際、法然の主張の正しさを証明するかのように光を放ったという伝承から名付けられた。

​梵鐘【重文】 ―藤原時代(平安後期)の無銘の銘鐘。

​三千院

​天台宗三門跡(妙法院・青蓮院・三千院)の一つ。後白河法皇ゆかりの門跡寺院で、護良親王が幼少期に入寺した歴史を持つ。

​往生極楽院阿弥陀堂【重文】―1148年建立。船底天井・入母屋造・柿葺(こけらぶき)・妻入の美しい堂宇。天井には極楽浄土の鮮やかな壁画が描かれた。

​木造阿弥陀如来及両脇侍坐像【国宝】―観音菩薩・勢至菩薩を脇侍とする阿弥陀三尊像。脇侍が正座して少し膝を浮かせた「大和座り(正座)」の姿勢をとる臨終来迎の珍しい姿。

​緑豊かな美しい苔の庭園と、その中に佇む「わらべ地蔵」が親しまれる。

​金色不動堂―秘仏の金色不動明王【重文】を安置。

​赤山禅院(せきざんぜんいん)

​延暦寺の塔頭寺院で、修学院の歴史的風土特別保存地区に位置する。888年、慈覚大師円仁の遺志を継いで創建された。

​赤山大明神―中国・泰山の神である「泰山府君(東岳大帝)」を勧請。秦の始皇帝以降の歴代王朝が封禅の儀を行った泰山の神であり、陰陽道の祖神・方除けの神として信仰を集める。

​都七福神―長寿の神「福禄寿」を祀る。

​詩仙堂

​江戸初期の文人・石川丈山が過ごした山荘跡(現在は文人禅の寺院)。

​御本尊―馬郎婦観音(めろうふかんのん)。
詩仙の間―狩野探幽が描いた中国の「三十六詩仙」の肖像画を掲げていることが名の由来。
僧都(ししおどし)―石川丈山が考案したとされる。鹿や猪の侵入を防ぐ実用性とともに、静寂な庭園に竹が石を打つ乾いた音のアクセントを添える。

​圓光寺

​1601年、徳川家康が学校を開設するために伏見に建てた学問所が始まり。南禅寺派の寺院。

​御本尊―伝・運慶作の千手観音菩薩坐像。
伏見版(圓光寺版)【重文】―家康の寄進による木活字。日本最古の出版活字として貴重な文化財。額縁庭園―書院からの新緑の眺めが美しい名庭。
奔龍庭―龍が雲海を泳ぐ姿を表現し、長い岩が地面に突き刺さる斬新な枯山水庭園。

ポイント

「大原」と「一乗寺・修学院」の二大エリア

​比叡山の山岳修験や声明(仏教音楽)の聖地「魚山大原寺(勝林院・三千院)」から、延暦寺塔頭の赤山禅院、さらに江戸文人文化が咲いた詩仙堂・圓光寺へと至る、天台密教と近世文化が交差する洛北周遊。

​宝泉院の「盤桓園(額縁庭園)」、三千院の「苔庭とわらべ地蔵」、詩仙堂の「ししおどし(僧都)の響き」、圓光寺の「十牛之庭(額縁庭園)と奔龍庭」など、五感で庭園の静寂や造形美を体感する構成。

​徳川家康に関わる歴史的エピソードが随所に散見される。​伏見城の惨劇を供養する宝泉院の「血天井」、家康が学問普及のために作らせた圓光寺の「伏見版(日本最古の木活字)」など、近世の始まりを告げる歴史の背景に触れる。

​第5回(布袋尊:萬福寺、毘沙門天:東寺)に続き、今回「福禄寿:赤山禅院」を拝観。都七福神の巡拝も順調に進行中。